やるせない。
上手すぎる沈黙が流れ
僕は僕で目を伏せる、しょうがない。
上手すぎる沈黙が流れ
君は君で息を吐く、しょうがない。
たとえ真昼に月が
太陽より明るく輝き
僕らの一瞬を影としてこの部屋に止めたとしても。
変わらないことはかわらないんだ。
どこにも行けないなんて
今更解ったことでもないだろう。
金にもなれない沈黙が、部屋の隅で澱んでる。おりみたい。
たとえ君の植えた種が
苗床に根付き、枝をはり
そいつらを天に届くようにのばしたとしても。
変わらないことはかわらないんだ。
しってるはずさ。
馬鹿なたとえ話で誤魔化されるほど子供でもないだろう
しょうがない。しょうがない。
それでも少し、やるせないのは、
きっと沈黙が、上手すぎたせいだろ