030615
部屋を片づけて(私の場合片づけるというのと本棚の漫画を久しぶりに読んだり、床でごろごろしたり、むだに歌ってみたりするのは同意語であるが、それでも何とか床が見えるまでにして)宿題をやる気分でもなかったから、古本屋なんぞにいってみた。
高校時代、凄く好きだった漫画家がいて。さびしくって乾燥してて熱くも寒くもない漫画を書く人で、級友達と発売日を指折り数えたくらい本当に好きだった。けれどいつの間にか、その人はお話を途中で手放してしまって、関係のない中編(でも、これは良かった)を書いた後、一度切れた話を再び初めて、僕達の前から姿を消した。
いつの間にか復活していたらしいその人の、新しい本を見つけて買ってみた。絵もずいぶんと変わってしまっていて、話もあんまり好きじゃなくって、かなしくなってしまう。
まるで、他の人の漫画を読んでいるようだった。
そういえば、今一番好きな漫画の「G戦場ヘヴンズドア」ももうそろ終わってしまう。これはきっととても納得のいく最終回を見せてくれるだろうけど、それでも雑誌をめくってももう続きはどこにも無いというのは、寂しい。