030329  華無き京に何用で

 「おおさま、ひがしのくにではまんかいのさくらのしたで
  えんかいをしたりするらしいですよ」
 「おお、それはいい。われわれもさっそくすることにしよう。
  こっくにごちそうをつくらせよう」
 「おおさま、おそれながらわたしたちのくにではさくらはさきません」
 「なにをいう、こっく。
  ようし、みごとさくらのはなをさかせてみせたものには、
  ひめをやるぞ」

 気分はおおさま。友達と京都に行って来ました。桜はまだでした。
 いきなり長い前フリでしたが、やってみたかっただけです。
 てくてくとたくさん歩いてきました。

 去年、哲学の道だとおもいこんで「哲学の小道」を歩いた苦い思い出に、リベンジするための企画でした。
 そりゃ、三月も末なら花もあるわいな、と思い込んで出かけたのが運の尽き。つぼみは堅かった。一緒に行った彼女とはもう初めてあってから三年が立とうとしているが、どうも一緒に出かけると、リベンジを計画することが多い。京都駅の付近で、苺を食べたいという話が出て、後々食うところもあるだろうとたかをくくっていると、気づけば食べ損ねていたり。とりあえず、哲学の道しか目的を決めてなかったので、あと下鴨神社と、野々宮と、鈴虫寺に行こうと決め。ぶらつくも、以外と野々宮が遠く、鈴虫寺は次回と言うことになった。

 哲学の道は、なかなかのもので。矢張り花の季節に来たかったなあなどと思いつつ、がっちり歩いた。約二キロ。(あるきすぎ)
 腹は減るが、観光地故ろくな食い物屋が無く、哲学の道から少し離れたところで団子を食う。バス停まで歩く途中で「
私設図書館」というあからさまに好みの看板を発見するものの、休館日で断念。

 乗り換えのために下り、コンビニで弁当を買い、車窓から見えて良いなあと思った鴨川の分岐点の突端で、トランクを下敷きにして食事をとった、足の長い優雅な鳥まで居て。日は照りだしたし。周りが煩いことを覗けばなかなか最高だった。 

 どうも近いらしいので、そのまま下鴨神社まで歩く。糺ノ森のなかの参道をきっちりとおって行った。
 この森が、なかなか凄いもので、木々の間からかいま見える人家が見えなければ、年の中だということを忘れてしまいそうになる。正に神域といった雰囲気。川まで流れていて、水も綺麗だ。
 神社も大きいので、雰囲気は別格。川の水源地近くにへたりこんで、なんだか色々哲学風な話をした。横でおばさん達が豆大福を食いだして、思わず笑ってしまった。神社でそんなことしないように。

 境内で、早咲きの桜を見て、心の中で花見完了。

 野々宮まで、乗り継ぎに次ぐ乗り継ぎ、爆睡に次ぐ爆睡でたどり着くものの、ほうじ茶アイスをくってうろつくだけという駄目ッぷり(食い終わった頃に元の場所に帰って来るというオチ着き)
 ここで彼女ご所望の、手ぬぐいを探すものの、良いものがなかなか無く、地元で買った方が良いということになった。

 幸せの蒼い鳥が実は家にいたみたいな話だと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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