030320 写真でポエジー
祖母とともに墓参りに行く。墓参りっつたって、そんなに大がかりな話ではない。祖母の家は父方母方とも電車にて30分圏内にあるため、墓も殆ど同市内に集中している。
今日行く墓は二カ所だが、どちらも祖母の家からとても近い。無理をすれば歩けない距離でもないが、地下鉄で行く。
一つ目の墓は私から見ると随分遠縁の墓なのだが、なかなかに凄い物がある。はっきり言って地理的には大阪市のど真ん中にもかかわらず。前方全部墓等という吃驚な光景がある。
いくら割と端っこの方に家の墓があるからといってこれはないだろう。視界全部墓。本気で広い墓地である。
私の地元にも実は霊園があり、そこは実はここより広いらしい。もう訳が分からない。いずれも市内である。それにここは確かに一等地。市内三番目くらいの繁華街より歩いて十分くらいの距離である。一体何がしたいのだろう。
二つ目の墓は祖母である彼女自身が入る予定の墓だ。祖父は今月末に入る。墓にはいるまでにそんなに時間がかかるとはしらなかった。彼は芯から職人だった。普通焼けてくずれて消えてしまう指先の骨が釜の中から取り出されたらしい。もう少し教わりたいことはたくさんあったのになあと思う。
この寺は広い道路に面しているのだが、大きい門を閉ざすと騒音も余り聞こえないし、好みの背の低い木は生えているし、その横に井戸まであり、地面に敷かれた石畳なども随分良い景色でその傍らには黄色い水仙の花も咲くし椿の木もある。是非死んだらこの墓に入りたいと思った。だだっ広いだけの墓場は本気で御免だ。
帰ってからがさがさと無意味な作業をする。
細々とした制作作業。
4月中にはネットで販売できるようにする予定である。
ちなみにこれは今度のPOEレバに持っていく用。